「物流情報システム」と「ベテランチーム」の

消費財メーカーA社の場合

課題

今までは単なるメーカーであったが、直販部門を新設した所、思わぬ大盛況となり既存の物流では回転しなくなってきた。本格的に通販事業へ参入するにあたって、物流システムの構築が急務。が、社内に物流に詳しい者はいない。どこをどう改善すればコストが下げられるのか、どうすれば迅速に出荷ができるのか日々頭を悩ませていた。

ソリューション

そこでアウトソーシングサービスの導入を決定。まずは、商品1つ1つに品番をつけ10000アイテム分の在庫管理とロケーション管理用の情報システムを構築し、業務の根本的改善を推し進めた。

また、その新規情報システム導入にあたって、荷役業務を行う人員に当社のベテラン派遣社員50名を投入。システムが示す情報を元に正確に、ピッキングや出庫業務をこなして行った。

結果

その結果、1つでも製品を注文すれば翌日届くという物流システムが完成。その仕組みそのものが話題となり利用者が増加、業績もうなぎ上り。ついには株式上場を果たす事となった。

業務の一部門をアウトソーシング。 当社スタッフたちが現場の雰囲気を変えた。

メーカーB社の場合

課題

巨額な資金を投じて3PL会社を使い、業務をアウトソーシングしたのだが、まったく効果が上がらない。理由をつけては何度も追加費用を負担させられ、現場のスタッフたちにもまるで覇気がない。

ソリューション

当社がワークサンプリングしたところ、他社が導入した情報システム自体は良くできていたが、上手に活用されていない、という問題が浮上。これは働く人のモチベーションの低さに起因していると判断。業務の一部門に限定して当社のアウトソーシングをご提案し、選りすぐりのスタッフを配置した。

結果

新たなスタッフの動きにより、現場の雰囲気が見る見る変わった。システムそのものも想定通りに運用できるようになった。スピーディな入出荷作業の実現によって、商品の売上げや取扱量も倍増した。現在の物流システムでは手に負えない部分もでてきたので、次回のご提案では情報システムも含めてトータルなアウトソーシングをご提案する予定だ。

固定費の変動費化に成功。 繁忙期・閑散期に応じたスタッフ編成で コスト削減を達成

生産財メーカーC社の場合

課題

自社倉庫で社員が物流業務を行っているが、業務量に波があり、人材を有効活用でていない。物流業務をアウトソーシングすることで、社員を他の部署に異動し、もっと生産性の高い業務を担当させたい、という考えを持たれていた。

ソリューション

倉庫内の一部業務をアウトソーシングし、担当者は他部署へ異動。ワークサンプリングにより業務内容を精査し、再度、業務フローやマニュアルを再構築。以前より少人数での運用を軸とした提案を行なう。

結果

業務量は以前と変化はないが、少人数にもかかわらず何の支障もなく運用できている。社員が業務を行なっていた際は、日々発生する残業代など人件費や労務管理が面倒だったが、今は一定の費用で納まるので、現場のコストが見えやすくなった。閑散期にはスタッフ数の抑制もできるため、費用の削減も可能になった。

物流現場から異動した社員を他の業務に投入することにより、会社全体の売上も上昇しつつある。

派遣からアウトソーシングに切り替え、 生産性が飛躍的に改善。

小売業D社の場合

課題

物流部門の低い生産性がボトルネックとなり、注文は増加しているものの、売上が伸びない状況が続いていた。まず検討されたのが、30%増しでの人員投入。しかし現場の責任者からの説明によると、「スタッフの大半が人材派遣。しかもそのスタッフは日々入れ替わる。新しいスタッフが来る度に教育・研修しなくてはならず対応が難しい」。生産性向上に向けた抜本的な施策がなく頭を抱えていた。

ソリューション

数社に依頼していた派遣スタッフを廃止し、当社のアウトソーシングに変更。業務の説明は当社の担当者に1回だけ行えば済むため、現場責任者の負担は大幅に減った。当社ではワークサンプリングの上、業務フローやマニュアルを修正。3ヶ月ほどで従来比1.5倍程度の生産性をたたき出すに至る。

結果

生産性向上により、取扱量が増えても、現場で必要とされる人員の数はほとんど増加しておらず、コスト面についての評価は高い。が、むしろ一番の評価は取扱量の増減にフレキシブル、かつ確実に対応できる物流現場に育てた上げたこと。クライアント企業の業績に大きく貢献、今期は過去最高益を予想している、との報告があった。